
韓国のオーディション番組によって誕生したアイドルグループ、『Wanna One』。
昨年度末に1年6ヵ月間の活動期間を終え、グループの解体から2ヶ月以上が経ちました。
これまで11人のメンバーたちは、元々所属していた事務所に復帰し、それぞれの道を歩み始めました。
しかし、リーダーを務めていたカン・ダニエルが所属事務所と対立するなど、行く先が不安なメンバーもいます。
今後の彼らの活動はどうなっていく見通しなのか、まとめてみました。
・非常に順調なメンバー
最も行く先が明るいメンバーはライ・グァンリン、パク・ジフン、ハ・ソンウン、ユン・ジソン、オン・ソンウです。
5人はいずれも相次いでソロとして独立し、ファンミーティングを開催するなど、ファン確保に向けて素早く動き出しました。
CUBEエンターテインメントに戻った中国人メンバーのライ・グァンリンは、アジアファンミーティングツアーを行う予定です。
4月6日にソウルのオリンピックホールでの公演をを皮切りに、4月20日にはタイ・バンコク、4月30日にはシンガポール、5月4日には台湾、5月11日には香港と、計5カ国を巡ります。
これに先立ちグァンリンは、PENTAGONのウソクとともにデュオを結成し、今月11日に初のミニアルバム『9801』を発表しました。
グァンリンは、そのずば抜けたビジュアルにより、韓国から中国にかけてのファン層が厚く、これからの活動に期待が高まります。
マル企画に所属しているパク・ジフンは、今月26日に初となるソロアルバムの発売を発表しています。
また、今月2日にはアジアファンミーティングを開催し、約3000人を動員しました。
9と10日にタイ・バンコクで開催したファンミーティングでもチケットは完売。
その他にフィリピン、香港、マカオ、日本の大阪と東京でもファンミーティングを開催します。
端整な顔立ちのパク・ジフンは広告モデルとしても人気です。
ヘアケア製品である『APRILSKIN』のブランドモデルを務めたり、タイの国民的お菓子ブランド『キムお菓子』のモデルに抜擢されるなど、幅広く活動しています。
そして、STARCREWエンターテイメント所属のハ・ソンウンは『My Moment』というアルバムをリリース。
LMエンターテインメント所属のユン・ジソンも『Aside』というアルバムをリリースしました。
2人は2月末にアルバムを出しており、11人の中で最も早くソロアルバムを出したメンバーということになります。
また、ハ・ソンウンはWanna Oneのメンバー以外にもアイドルの友達が多いことで知られています。
その人脈を活かし、VIXXのラビやシンガーソングライターのキム・ピルなどとSBSラジオ『カルトショー』にも出演しました。
一方、ユン・ジソンは、ソロアルバムでR&Bジャンルの曲に挑戦し、新しい魅力を見せてくれました。
しかし彼は、今年中に軍隊への入隊を控えているため、今後の活動はあまり見込めないのが残念です。
Fantagio所属のオン・ソンウは、歌よりは俳優やモデルとして注目を集めています。
オン・ソンウは、今年の上半期に放送される予定のドラマ『十八の瞬間』に主人公としてキャスティングされました。
彼は、
「長い間夢見てきたことが叶った。真剣に臨みたい」
とコメントし、演技に対する情熱をアピールしました。
ソンウは広告業界でも引っ張り凧です。
彼の持つ躍動的なイメージからBEANPOLE SPORTというスポーツブランドのモデルに抜擢されたほか、現代薬品という製薬会社とも契約を結びました。
さらに、仁川市教育庁広報大使としても活動中です。

・概ね順調なメンバー
ファン・ミンヒョンとベ・ジンヨンはもとまと所属していたグループでの活動を再開します。
ファン・ミンヒョンはWanna Oneより先にデビューしたグループ『NU’EST』のメンバーに復帰しました。
最近は次のコンサートに向けて準備を行っています。
今月5日、ファン・ミンヒョンは、
「4月のコンサートに向けて、わくわくしながら準備をしている。楽しい時間をプレゼントできるように最善を尽くして準備する」
とコメントしました。
彼は俳優にも引けを取らないビジュアルと、外国語の実力などの潜在力が豊かで、高い評価を受けています。
一方、ベ・ジンヨンは、今年の上半期にはソロ活動をし、下半期にボーイズグループ『C9BOYZ(仮称)』としてデビューします。
ジンヨンの所属事務所は、
「ベ・ジンヨンがメンバーらと合宿練習中だ。今よりももっと良い姿でカムバックする予定だ」
とコメントしています。

・やや不安の残るメンバー
パク・ウジンとイ・デフィはBRAND NEW MUSICという事務所に戻りました。
彼らは『BRANDNEW BOYZ(仮称)』という名前で、新しくデビューの準備をしています。
事務所の代表を務めるRhymerは最近、あるラジオ番組で、
「BRANDNEW BOYZのデビューが迫っている。一生懸命に準備中だ」
と明らかにしました。
これに先立って、2人は先月29日、スペシャルシングルアルバム『Candle』をサプライズ公開して話題となりました。
今回のシングルではイ・デフィが作詞・作曲やプロデュースに携わり、パク・ウジンがラップメーキングを務めました。
事務所に所属していなかったキム・ジェファンは、新たにSWINGエンターテインメントに所属し、ソロ活動を準備しています。
まだ明確なデビュー計画は出ていませんが、メンバーの中で最も歌唱力が優れていたため、ソロ活動への期待が高まっています。

・大きな不安の残るメンバー
Wanna Oneのリーダー、カン・ダニエルは誰よりもソロ活動が期待されましたが、現在、さまざまな障壁が彼に立ちはだかっています。
所属会社であるLMエンターテイメントと契約条件問題で対立しているためです。
SNSアカウント譲渡などの意見の相違で悩んでいたカン・ダニエルは先月、所属事務所に契約内容の変更を要求しました。
そして、ソロ活動に向け、今月初めに新しいSNSアカウントをを開設しました。
しかし、所属事務所側は問題は解決していないとしています。
カン・ダニエルは代理人を選任し、所属事務所と契約を続けていくか、それとも解約するかなど様々な可能性について慎重に考えを巡らせています。
こうして見てみると、2ヶ月の間にメンバーたちの活動には差が出てしまっているようです。
順調なメンバーたちにはこのまま頑張ってほしいですし、不安なメンバーたちの活動もこれからうまくいくことを祈るばかりですね。
